新潟のBRT

先日、新潟駅前からBRTに乗ってみた。
古町での飲み会に行くためである。
残念ながら、何かが「変わった」のだと感じられるものがない。
「魅力的で人にやさしい未来の新潟市」を予感させるものがない。
巷では乗り換えの不便さや、税金の無駄づかいだとの指摘から廃止論まで飛び出すありさまだ。
メディアはメディアで、前後の脈絡は省略して小さな不具合の事実だけを小ネタ的に垂れ流す。
確かに現状は30億の税金が有効に機能しているとは実感できないし、むしろ不便になったという意見ももっともな指摘であると思う。
最初の一歩であるとはいえ、いや、最初の一歩だからこそ「あ!変わったねっ。」と感じられる何かをうみだす必要があったはずだ。
その部分については初期投資予算の少なさを言い訳にしてはいけないと思う。
しかし、新潟市の公共交通システムの改革は絶対に必要な喫緊の課題だという思いは変わっていない。
蹴つまづきながらでも、その具体的な一歩を踏み出した意味は小さくないし、机上論から実際に運行が始まった事で、市民の関心も高まった。
身近な問題としてやっと本気で議論できる土壌がととのった事こそが重要である。
何故やらなければいけないのか、どんな未来像をえがいているのか、その点で市民のコンセンサスをまとめあげ、冷静に原点を見つめ直すよい機会である。
そういう土壌をつくる為の30億であると割り切れば、あながち高い買い物ではなかったのではと思う。
人の心を動かす値段はプライスレスなのだから。

5分毎にバスは来るが、連接バスは1時間に1便。

豊島美術館

内部は撮影禁止です。

先日、長岡で建築写真の展覧会が開催されていて、その時の講演で「写真では伝えきれない空間」の話題が出ていました。
そんな折、実際行ってきた人から「なかなか良い」と聞かされていた豊島美術館を訪れてきました。
「ほんとに良い」です。
ちょっと息をのむ感じ。
低くて広くて丸っこくて穴があいてる白い空間。
伝えきれません。
もちろん事前に写真や文章での情報は入っていたのですが、、、。

こうやって地球のはてまで彷徨っていくことになるのですね。
写真ではわからない何かを求めて。

こちらは隣島の直島ホール。
ここも広くてちょっと丸っこくて穴があいてる白い空間。
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