理念や開催意義に疑問がないわけではないが、仕事柄見ておかないとの思いで覗いてきた今回の万博。
入場者数が伸び悩んでいるといわれてはいるが平日なのに十二分に混雑していた。

にもかかわらず、、、なんとなく「にぎわい」感がうすい。
入場待ちの行列やリング下のベンチで休憩している人ばかりが目立ち、なかなか「人がリアルで集い共鳴している」という風には感じられない。華やかでワクワクするような雰囲気を期待していただけにちょっと寂しい。
気温が高すぎて屋外での催しがやりづらかったこともあるだろう。
しかしそれを差し引いても、会場の全体構成や核となるイベント企画に問題はなかったのかと突っ込みたくなる。
中心に置かれた森、世界(各国パビリオン)を包み込むリング、その外側にはじき出されてしまった感のある国内企業のパビリオンやイベントスペース。
建築計画的なコンセプトとしてはわからないではないが、万博は一種のお祭りだ。
行列までして中の展示を観なくても、会場の屋外空間全体として楽しめるような仕組があればと感じた人は少なくないと思う。
各国の伝統音楽や踊りなど、ライブパフォーマンスに共鳴し一体となってワイワイ楽しめる会場づくり。
プロジェクションマッピングやLED付ドローンのショーではいのちは輝かないし、そんなものが未来社会のデザインとは到底思えないのだが!
結局、つきなみかもしれないが70年万博の「お祭り広場」のような仕掛けを会場の中心に据えるという選択の方がよかったのではないかとさえ感じた。














