イスタンブール

ミマール・スィナン(16世紀オスマン帝国の建築家)のモスクを見てきました。
地震国トルコで、30Mクラスの石造ドームを組み上げる構造的センスは、日本の重源やスペインのガウディの建築と共通するものを感じます。
人の心を揺さぶる空間は秀逸な構造デザインのたまものなのだと再認識させられました。
構造的な明快さがあるがゆえのイズミックタイルや色漆喰で描かれた細密装飾なのだと。

ライトアップしている訳ではありません。自然光でドームが浮かび上がっています。

ブルーモスクやアヤソフィアなどの観光名所は冬にもかかわらずごった返していましたが、スィナンのモスクは比較的ゆっくり見学できます。
地図を片手に歩き回ったり、高速バスで1日がかりだったりしますが、十分に苦労してみる価値はあります。
それが旅行の醍醐味でもあるし。

冬のイスタンブールは傘が手放せません。

それにしてもイスタンブールの旧市街には、あの巨大なドームと尖塔が街のいたるところに沢山あることに驚かされます。モスクだらけです(京都もお寺だらけではあるけれど)。そして、どこもちゃんと日常的に使われている。1日5回の礼拝に通うためには、家や職場から徒歩5分くらいの近さが必須だったのでしょうね。

冬のカッパドキア

トルコ航空機内TVのタイトル画像の1枚に、美しい雪景色の写真があった。
なんと今向かっているカッパドキアではないですか。
え~雪降るんだ。
冬はかなり寒いと聞いてはいたけれど、、、。
高度を下げた飛行機の窓外に現れたのは、マジで雪の越後平野でした!天気は快晴。
気温が日中でも氷点下なので少しの雪でもほとんど融けないようです。

スキーできます。

世界遺産の観光地として奇岩の景観でつとに有名なカッパドキア。
実はトルコ(お酒を飲まないお国柄です)では珍しい「ワインの里」なのだそうです。壮大な地下都市の存在など歴史的には未解明な部分も多いけれど、断崖の岩肌に穿たれた洞窟住居と教会の遺構はワイン醸造の伝統と併せて、かつてこの地がキリスト教徒らの隠れ里だったことの証左となっている。

佐渡のパッションフルーツ

佐渡産のパッションフルーツを食べた。
好物だったので佐渡の魚の直売所で見かけて衝動買い。
酸っぱ甘くておいしかったです。
南国のフルーツと思っていたのに、佐渡でもつくってたのね。
生産者の発想と努力に脱帽。

ところで昨今の果物業界って「糖度」戦争みたいになってませんか。
糖度が高いと高級フルーツみたいな。
甘けりゃ良いってもんじゃないよね。
単純な評価軸でつっ走っちゃういまどきの世相を反映してる感じがしてどうもいただけない。
「あま~い」とか「やわらか~い」しか言えないような語彙欠乏症の食レポーターも乱造しています。

やっぱり果物はそれぞれの風味や食感にみあった甘さであってほしい。その加減をわきまえている事が美味さの秘訣かと。なかでもパッションフルーツや、いちじく・柿なんかは見た目が味とリンクしているあたりが最高なんじゃない!。

大人の修学旅行

このところ観光バスを仕立てての団体旅行に参加する機会が増えた。
といっても年に1回くらいのものなのだが、修学旅行以来といっていいほど遠い記憶しかなかったので、いたって新鮮味がある。
先日は京都まで片道8時間!のバス移動。
飛行機なら1時間でいけるのにと、かなりゲッソリした気分だったのだけれど実際は全然楽チンなのである。
それもそのはず、バスの後ろ半分は「移動宴会場」になっていたので退屈する事はありません。
飛行機での8時間だと眠らない事にはとても間がもちません。
トイレ休憩がちょうどいいアクセントになるし、
とにかく沢山の目的地にダイレクトに連れて行ってもらえるのは、ある意味VIP待遇並みといえるかもしれません。

みんな最新型の機材です。

常々旅の醍醐味は自分の脚と公共交通機関を駆使した移動にある、と筋肉痛におびえつつ強がりを言ってきた身としては、目からうろこ。
「旅」と呼べるのかはさておいて、「おとなの修学旅行」と割り切ってしまえば観光バスの団体旅行も思いのほか楽しいものですよ。

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