Good by 赤パンダ

15年ほど乗っていたFIAT Pandaですが、とうとう引退させる事にしました。
昨年の秋以降グズリ方がはげしくなっていて、診断の結果はエンジンの寿命。「蓋」のゆがみが進行していて、ガスケット(パッキン材)をかませても「身」の部分とピタッと合わなくなってしまっているとの事。隙間からいろんなものがもれ放題になっていたらしい。エンジンのオーバーホールをして乗り続ける事も考えたのですが、20万キロ(地球を5周)をこえた老体。次々別の部分があげ続けるであろう悲鳴には耐えられないなと判断しました。これまで辛抱強くメンテをしてくれたアルファロメオ新潟のスタッフの皆さん、ありがとうございました。
また、「ずっと乗りつづけて下さいね」と励ましていただいていた皆さん、ごめんなさい。

普通の小さな車なのに、こんなふうに感じさせられてしまうのはなぜなのか。
きっと、設計者ジウジアーロのデザインの魔力にからめとられていたのだなと再認識しています。
普通の小さな家をつくる時のこころがまえをおしえられているようです。

タイヤをかえてもらえずに放置
207866Kmでした。

家具は末代まで

ホームページの写真に何度か出演ねがっているこの椅子。
実は、あるお宅でぼろぼろになって棄てられる運命にあったものです。それを譲りうけて、座面・背もたれを張り替えてもらいました。黒いスチールのフレームにナラ(もちろん無垢)の肘掛け、それに白いビニールレザー(オリジナルも白でした)と今でも通用するデザインとしっかりした構造をしています。いつごろ、だれが造ったものかはわからないのですが、30年モノ位かな~、それくらいのボロさでした。

もともと雨風にさらされない「家具」は「家」なんかよりもずっと長持ちするはずで、デザインさえ風化しなければ孫子の代まで継承できます。
みんなで良いものを長く大切に使いましょう。

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