落葉や雪

人の生活圏では厄介者扱いの落葉や雪。
無理にさわらずそのままにしておければこんなに美しい景色はないのだけれど。
自然と土や水に還り、次の季節の滋養となる。

いつからだろう、こんなに自然との付き合い方がへたくそになってしまったのは?

便利で快適な暮らしを無自覚に求めつづけ、自然の摂理を力技でねじ伏せようとする人類の傲慢さ。
人と地球が喧嘩していて、まわりの生物がとばっちりを受けているような気さえする。

でも、厄介者にみえるのは季節限定。
自然からの恒例の贈り物なのだから。
ゆたかな心でもっと上手に受け入れていきたい。

地球を本気で怒らせないように。

風車のある風景

風車のある美しい景色、ヨーロッパの風景写真などで誰しも目にしたことがあると思う。
風車自体の美しさがちょうど良いアクセントとなり、自然景観にぴたりと調和している。

風力発電先進県秋田の海岸沿道路の風車

ところで、風力発電の風車も案外と風景を傷めないと思いませんか。

羽とテーパー付のポールはスリムでシンプル、それ自体機能的な美しさを備えている。
設置場所や密度に配慮して計画すれば自然と共存した新しい景観を創り出せるように思う。
太陽光パネルのように景観形成とは全く相容れないシロモノではないのだから。

しかし、洋上陸上を問わず風力発電事業はいずれにしてもビッグプロジェクトである。
効率という数字が大きく幅を利かせる。
容積率を目一杯使って採算性を評価するマンション開発などと同じ指標だ。
少しでも風の効率が良い場所に、最低限の間隔で密集させて立てようとする。
結果、自然・生物・人との軋轢を生む。

そこそこの風でもOK、5.6基まとまればOK、などもっともっと緩い条件でGOサインが出るような事業環境になり、田んぼや畑のど真ん中、道路・鉄道沿など全国津々浦々にちょっとずつ整備されるようになれば電気の地産地消という意味でも理にかなっているのだが、、、。

過ぎたるは及ばざるが如し、腹八分目、自然エネルギーのことなのだからそんなユトリの感覚を大切にした方がしっくりくるように思う。

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