ミマール・スィナン(16世紀オスマン帝国の建築家)のモスクを見てきました。
地震国トルコで、30Mクラスの石造ドームを組み上げる構造的センスは、日本の重源やスペインのガウディの建築と共通するものを感じます。
人の心を揺さぶる空間は秀逸な構造デザインのたまものなのだと再認識させられました。
構造的な明快さがあるがゆえのイズミックタイルや色漆喰で描かれた細密装飾なのだと。
ブルーモスクやアヤソフィアなどの観光名所は冬にもかかわらずごった返していましたが、スィナンのモスクは比較的ゆっくり見学できます。
地図を片手に歩き回ったり、高速バスで1日がかりだったりしますが、十分に苦労してみる価値はあります。
それが旅行の醍醐味でもあるし。
それにしてもイスタンブールの旧市街には、あの巨大なドームと尖塔が街のいたるところに沢山あることに驚かされます。モスクだらけです(京都もお寺だらけではあるけれど)。そして、どこもちゃんと日常的に使われている。1日5回の礼拝に通うためには、家や職場から徒歩5分くらいの近さが必須だったのでしょうね。