日本の伝統色

「日本の伝統色」という色見本帳は秀逸である。
ぼくらの肌感覚にフィットする色であふれている。
さっと広げてみるだけでもなんとなく「和」を感じる。
色の名前もほとんど漢字表記で、植物や動物など自然界由来の名前が多くその由来の解説までついているので眺めているだけで楽しめる。
例えば「朱華(はねず)」なんて色があります。
ちょっとオレンジがかってくすんだサーモンピンク。
飛鳥時代から高貴な人の服の色に用いられたそうな。
確か関西国際空港の竪導線(エスカレーターやエレベーター)がこんな色だったはずです。
そんなふうに建築の内部空間では「色」を楽しむ文化が継承されている部分もあります。
例えばふすま紙や畳のヘリ・土壁等々が代表的なところ。
一方、日常的な風景のなかでは景観としての「色」のあつかいに無頓着なものが多いのも事実。
建築物の外装や広告看板は言うに及ばず。アーケードや橋梁等の鉄骨造のインフラ、自動販売機やゴミ箱、バスやトラムといった移動体のカラーリング。
「機能的」や「無難」に逃げ込むな!
景観形成という言葉が頻出する今日このごろ。
積極的に街のなかの「色」について考えてみる、そんな流れを加速させたい。

「フランスの伝統色」や「中国の伝統色」なんてのもあるらしい。

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