竹中大工道具館

日本建築にかかわる匠の技の数々。
大工道具をとおしてそれらを未来へ継ないでいこうという展示館です。
そもそも大工道具なんて展示品になるのかいなと思っていたら、なんのなんの。
鉋、鑿、墨壷などなど、「良い仕事」をささえる「良い道具」はそれ自体とても美しいのです。
硝子ケースの中でスポットライトをあびた姿は、宝石や美術工芸品のように見る者をひきつけます。
道具をつくる技とそれを使って建築にしたてる技。
こころざしある優秀な職人が激減している今の建築の世界。
ふたつが一体となって未来へつながるのが理想なのだけれど・・・。

硝子ケースのなかは、鉋、鑿、鋸。
道具たちのホンネは、現場で働かせてといってるのでは。
かんなくずではなく「削り華」というそうな。
これで削った「はなかつお」。さぞや良いダシがとれそう。

一方、建物自体もみどころのひとつになってます。
たたずまいはおだやかな平屋の和風建築にみえますが、実は現代的なデザインと構法に匠の技を融合させてつくられています。
伝統をつないでいくには守ってばかりでなく、逆に新しい事に挑戦しつづけなければならない事の実践として。

道具と技の痕跡。
名栗仕上のエントランスドア

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