日本の伝統色

「日本の伝統色」という色見本帳は秀逸である。
ぼくらの肌感覚にフィットする色であふれている。
さっと広げてみるだけでもなんとなく「和」を感じる。
色の名前もほとんど漢字表記で、植物や動物など自然界由来の名前が多くその由来の解説までついているので眺めているだけで楽しめる。
例えば「朱華(はねず)」なんて色があります。
ちょっとオレンジがかってくすんだサーモンピンク。
飛鳥時代から高貴な人の服の色に用いられたそうな。
確か関西国際空港の竪導線(エスカレーターやエレベーター)がこんな色だったはずです。
そんなふうに建築の内部空間では「色」を楽しむ文化が継承されている部分もあります。
例えばふすま紙や畳のヘリ・土壁等々が代表的なところ。
一方、日常的な風景のなかでは景観としての「色」のあつかいに無頓着なものが多いのも事実。
建築物の外装や広告看板は言うに及ばず。アーケードや橋梁等の鉄骨造のインフラ、自動販売機やゴミ箱、バスやトラムといった移動体のカラーリング。
「機能的」や「無難」に逃げ込むな!
景観形成という言葉が頻出する今日このごろ。
積極的に街のなかの「色」について考えてみる、そんな流れを加速させたい。

「フランスの伝統色」や「中国の伝統色」なんてのもあるらしい。

杉のトンネル(オープンハウス)

オープンハウスの告知です。
加茂市下条地内での「離れ」の増築計画が竣工します。
最小4m巾の敷地に、トンネル状のリビングをつくって、既存の庭からデッキテラスへつながるような空間としています。
開催は4月25日(土)からの4日間。
25(土)と26(日)は10時から16時までOPENしています。
また、27(月)と28(火)は事前に時間の予約をお願いします。
ご来場お待ちしております。

田んぼの中の建築

田んぼの中を走るバイパス国道沿の風景です。
雑木林の方は、某機械メーカーのヘッドクウォーター。
森で囲った広大な敷地、工場をはじめとする関連施設はゆとりを持ってレイアウトされている。田園風景との調和。
「いいね」押しちゃいます!!
こういう作り方は、相当な強い意思があっての事。
きっと、欧米の工場視察などで勉強されたのだろうなと想像します。
単純なそろばん勘定だけではない、働く環境と景観への投資として。

一方、同じ場所のとなりの風景。
燕市新庁舎周辺、建物自体は悪くないと思うよ、でも何かが足りない・・・。

増築効果

このぐちゃぐちゃしたかたち、Frank.O.Gehryではありません。
増築っておもしろいな~という話。
母屋の竣工から3年と、短い期間での増築計画だったこともあって、オリジナルを尊重しつつ、総体として生まれ変わろうという思い。
ちょっとだけややこしいかたちを添えただけで、建築全体の印象は随分かわるものです。
住み続ける意思を保つ意味でも、家にときどき手を入れて我が家と楽しくつきあっていきませんか。

増築後
増築前

ティータイム

京都の「とらや」でお茶してきました。
「ようかん」と「くうかん」の相乗効果でリフレッシュできます。
普段のお茶の時間も、こんなふうに丁寧にすごせたらと思う。
お気に入りの場所でお茶菓子と共に。

話はさかのぼって、新潟へUターンしてきた時期にうれしかったことのひとつ。
こちらではお茶やコーヒーといっしょに何らかお茶菓子を出してくれる人がとても多い。
ちょっとした用件で伺った時でも、2杯3杯と長居をしてしまう。
あたりまえの習慣として自然とうけつがれている事に感動。
住宅の現場でもしかり。
大工たちは「いっぷく」の時用に、ちゃんとお茶菓子も用意している。
大切にしたい「文化」のひとつです。

お湯と急須が別々に出てくるので、3杯くらい楽しめます。
コーヒーのおともにこれ意外と合います「たなべのかりんと」

井ケール

親戚の蔵からこんなものがでてきました。
無垢の真鍮のかたまりを削りだしてできている。
なんとなく「お宝」のにおいが!
妄想をふくらますと、SF映画にでてくる宇宙船起爆装置の解除スイッチのようにも見える。
木箱に「中村浅吉測量器械店」とあるので、早速ネット検索に。

ありました!
国会図書館の近代デジタルライブラリー。
大正11年発行「中村浅吉測量器械店型録」にのってました。
「Equerre or Cross-staff Head   井ケール」
For 45°&90° angles, in wooden box, with tripod……¥ 6,00

「お宝」とはいかなかったようですが、当時、ご先祖さんたちが土木工事の測量用具としてつかっていたものらしい。

ところで、これ。どうやって使うのでしょう?
ご存知の方、ご教授願います。

絶妙なバランス

温泉場にこんな設備がありました。
取り扱い説明によれば、70度から80度で20分。
温泉たまごが茹で上がるとのこと。
温度計の針は76度なので、微妙に調節したつもりで18分できりあげたのですが、結果は茹で過ぎ。
温度と時間が絶妙にバランスされた時にだけ、あの独特の「温泉たまご」状態を生み出せるのですね。

この微妙なさじかげんの感覚。
建物づくりにも共通するものがあるような。
やりすぎるとイヤミになるけど、その手前でやめておく。
ラジカルさと遊び心の絶妙なバランス。
独特の気持ち良さを感じられる「温泉たまご」のような空間。

ちなみに生たまごは温泉街のお店で買えます。
場所はこちら村上の瀬波温泉でした。

この建物な〜んだ?

答:深川不動堂。
お寺です。
それも本堂。
右の伝統建築ではなく左の四角いやつですよ。
かっての場末の映画館か演芸場とイメージがだぶる。
実際この中でおこなう護摩の儀式は、まさにパフォーミングアート的なのだけれど。
建築として○か×か判定はいかに。

空中エキナカ広場

もう一つ関西ねたです。
JR大阪駅のホームの上に出現した空中エキナカ広場。
線路をはさんで両サイドに分断されていた百貨店を地上6階レベルの広場でつないじゃう。
これって結構大胆です。
屋根のデザインはネタバレぎみですが、線路方向にスカーッと視線が開けるので新鮮な空間が体験できました。

電柱

六甲山裾の住宅街散歩であらためて実感しました。
電柱と電線がなんと邪魔な事か!
美しい街並になればなれほど、逆にめだっちゃうんですね、困った事に。

これは、「目神山12番坂」。
建築家の「石井修通り」といえるような氏の住宅が集中する場所なのですが、ほんとになんとかならんのでしょうか。

一方こちらは、阪急芦屋川駅周辺の何のヘンテツもないように見えるまちなみ。
でもここ、とても良いです。
川と山と緑があり、道路・歩道の巾と沿道の建物の高さの関係が絶妙で、おまけに電柱なし。